OpenAIの計算コストが7500億ドルに——最初のシャベルはジョージア州へ
OpenAIは2030年までのインフラ予算を7500億ドルへ引き上げ、初めて自社でデータセンターを設計・建設する。サバンナ近郊の200億ドル規模の拠点、コードネーム「カメリア計画」だ。
60秒でわかる
OpenAIは2030年までの計算コスト見通しを約25%引き上げ7500億ドルとし、初の自社建設データセンターに着手した。ジョージア州の200億ドル・1400エーカー・3.2GWの拠点「カメリア計画」だ。
要点
- 7500億の見通しは従来の約6000億超え。アルトマンの1.4兆構想とフライアーの引き戻しを経て、なお上昇中。
- ジョージア州エフィンガム郡のカメリア計画は、OpenAIが初めて自ら設計・建設するデータセンター——借り手から大家へ。
- ジョージア電力から3.2GW以上(2028〜2032)。フルスケールの総額は300億ドル超の可能性。OpenAIは出資者を探索中。
- OpenAIはインフラと電力の全額を負担し、ピーク時に最大1GWを削減するが、新規供給の半分超は天然ガス。
- この支出は見通しにすぎず、2025年の約385億ドル赤字を受け、CFOは支払い能力を内々に疑っている。
結論. OpenAIが「借りる」から「建てる」へ動いた本物の戦略転換。ただし資金計画は自社の売上との賭けであり、電力は主に天然ガスだ。
この数字2030年までに7500億ドル
2026年7月22日、OpenAIは投資家に対し、2030年までに計算インフラへ約7500億ドルを投じる計画だと伝えた。今年初めに示した約6000億ドルから約25%の上積みだ。混乱の数か月に新たな上限を刻んだ形で、CEOのサム・アルトマンは1.4兆ドルという構想を公に口にし、CFOのサラ・フライアーが投資家安心のため約6000億に引き戻し、そして今また数字が上がった。
最初のシャベルカメリア計画——借り手から大家へ
本当の転換は金額ではなく、モデルにある。これまでOpenAIは主にマイクロソフト・オラクル・アマゾンから容量を借りてきた。初めて自社で設計・建設するのが「カメリア計画」で、ジョージア州エフィンガム郡、サバンナから約45分の場所に置かれる。OpenAIは借り手から大家へ移ろうとしている。
建設を率いるのは ブレント・メイヨー(Brent Mayo)。xAIがメンフィスに築いたスーパーコンピューター拠点 Colossus の建設を主導した人物で、最初のGPUを早く立ち上げたいという合図だ。
取引の中身土地・電力・電力網
| 立地 | ジョージア州エフィンガム郡(サバンナから約45分) |
|---|---|
| 用地 | 1400エーカー、サバンナ北西 |
| 電力 | ジョージア電力から3.2GW以上、2028〜2032年に段階供給 |
| 需要応答 | ピーク時に最大1GWを削減(25年契約) |
| 地域貢献 | プロジェクト全期間で8000万ドル |
| 税優遇 | 15年・50%の固定資産税減免(エフィンガム郡) |
OpenAIは新設インフラと運用電力の全額を負担するとしており、ジョージア州公益事業委員会の規則上、そのコストを既存利用者に転嫁できない。紙の上では、慎重な電力市民だ。
落とし穴天然ガス、そして支払い能力
この規模のデータセンターに給電するため、ジョージア電力は新たに約 9.9GW の発電を追加する計画で、その半分以上(約5.8GW)が天然ガスとされ、残りを太陽光と蓄電が埋める。双方とも具体的なクリーンエネルギー移行計画を示しておらず、計算の増強が化石燃料依存を減らすどころか深めかねないとの懸念は現実的だ。
なぜ重要か軍拡競争が物理世界へ
7500億は今なお提携に支えられている——オラクルの6GW、AWSと8年で 1380億ドル、Azureへの追加 2500億 ——が、カメリア計画は、フロンティアの研究所がいまやメガワット・土地・変圧器で競うことを示す。一社のデータセンター計画が地域の電力網を作り替え、ガス発電所を復活させるとき、AIはインフラとエネルギーの物語になる。
OpenAIは借り手から大家へ——4分の3兆ドルを賭けて、計算こそが未来だと張っている。